t-miyajima blog

直したり、作ったりが好きです。

【Office 365】Exchange Online Kisokプランの落とし穴

こんにちは。Kickstarterで出資した製品が先日初めて届いて嬉しいt-miyajimaです。

今回はMicrosoftクラウドサービス、Office 365より、Exchange Onlineというサービスの落とし穴ついて。脱キャリアメールを行おうとしている方々の手助けになればと思います。

※この情報は2014年10月時点のものです。Microsoftがサービス内容を変更した場合、情報が当てにならなくなる可能性があります。

Exchange Online Kioskプランについて

正確な情報はMicrosoftのサイトをご参照下さいませ。

Exchange Online Kioskプランとは、Microsoftの提供する法人向けのクラウドメールホスティングサービスの内、最も安いプランのことです。

最も安いプランなので、通常なら50GBあるメールボックス容量が2GBだったり、Microsoft Outlookの利用(?)が出来なかったりと、少し制限があります。

しかし、Exchange Active Sync(EAS)というAndroidスマホiPhone(やWindowsフォン)などでメールをリアルタイムに受信できる機能は上位プランと変わりません。

私は脱キャリアメールを行うため、携帯でリアルタイムに受信できるメールホスティングサービスを探しておりました。月額160円(税抜き)で購入可能かつ、他のEAS対応メールホスティングサービスと比べて最も安価であったため、いろいろgoogleで調べた後に契約を行いました。

そして、いろいろgoogleで調べた後にもかかわらず、私は落とし穴にハマってしまいました。

 

落とし穴その1:Exchange Online Kisokプランでは、デスクトップOS(WindowsMacintosh)でのExchange受信が出来ない

KioskプランではPCからのExchange受信(Exchangeアカウントの設定による受信)が出来ません。

これは、MicrosoftのWebサイトの以下の箇所にて言及されております。


プラン -単体製品 (電子メール) | クラウド版 グループウェア Office 365

Microsoft Outlook の利用』と書いてあるところが言及箇所です。

「え? Outlookが使えないだけで別のメールクライアントとか、Mac OSXのMail.appでは設定できるんでしょ?」と思う方は案外いるんじゃないでしょうか。というか、私がその一人でした。Macでは使えるんでしょ? って。

違います。スマートフォンなどのEAS対応機種以外では、Exchangeアカウントでメール送受信を行うことは出来ません。言い換えれば、デスクトップ版のWindowsやMac OSXなどのメールクライアントでは、Exchange Online KioskプランのアカウントにExchange接続を行ったメール送受信は出来ません。

Microsoft Outlook の利用』というのは、技術的な言葉を使うと『MAPI接続の利用』というらしいです。電話で説明してくれたMicrosoftサポートのかたが言っていたので多分間違いないと思います。

……あまり他所のWebサイトやブログについて言及したくはないのですが、以下のサイトにある『PC, iOS, Windows Phoneなどの各種プラットフォーム全てでリアルタイム受信を可能』という記載は少し紛らわしいと思います。

Office 365 Kioskプランを契約してみる - ほげぐらまの別館

PC,iOS,Windows Phoneなどの各種プラットフォーム全てでリアルタイム受信を可能、というのは無料サービスであるOutlook.comの機能です。Exchange Online Kioskでは、PCでのリアルタイム受信は無効です。

落とし穴その2:Exchange Online Kisokプランでは、IMAP受信が出来ない

私がKioskプランを契約してMacのMail.appでExchange接続出来ずに数時間悩んだ後、Exchange接続できないならIMAP受信すればいいじゃん! と思いつきました。

うん、ダメでした。MicrosoftのWebサイトの以下(ry

Exchange Online サービスの説明 | Office 365 サービスの説明

POP と IMAP』のところが 9 となってて、『9』ってなんぞ? と思って下をよく見ると、『9   IMAP はサポートされません。』とあります。POP と IMAP』ってまとめないでよー(泣)って感じです。

これはまぁ、そこまで落とし穴ではないかもしれません(笑)

落とし穴から這い上がるために私が取った、たった1つの行動

ググりにググった後、私が落とし穴から這い上がるために取った行動は、たった1つ。

Exchange Online プラン1にアップグレードしました。

金です。金を2倍払うことにしたのです。といっても月額330円(税抜き)。携帯電話キャリアでさえメールサービスには300円程度取ってるので、それを思えば安いものです。

プラン1であれば、MAPI接続、すなわちPCでのExchange接続が可能になります。さらにメールボックスも50GBに増量!

……なんかしてやられた感が半端ないですが、私の場合、プラン1にアップグレードすることにより、スマートフォンでもPCでもMACでも同じメールアドレスで受信でき、かつ連絡先やカレンダーなども同期できる環境が整ったというわけです。

ちなみにKioskプランの料金は調子に乗って1年分前払いしてしまいました。多分前払いしたKioskプランの料金は返ってこないんだろうなー……一応、後で確認してみます。

今回のまとめ

見出しをまとめただけですが、以下のようになります。

  • Exchange Online Kisokプランでは、デスクトップOS(WindowsMacintosh)でのExchange受信が出来ない
  • Exchange Online Kisokプランでは、IMAP受信が出来ない

脱キャリアメールを志す方々にとって、Exchange Online Kioskプランは有力な1つの選択肢かと思いますが、PCやMACでもExchange同期したいという場合にはご注意下さい。

次回は途中で変更したExchange Online Kioskプランの料金が返ってくるかどうか、確認したいと思います。

追記……料金は返還されました。詳しくは以下の記事にて!

【Office365】年間一括払いしたExchange Online Kioskプランをプラン1に変更したらお金が戻ってきた! - t-miyajima blog