最近、ウイスキーが飲めるようになったt-miyajimaです。
さて、発売から6年以上、購入から確か4年位は経っているBluetoothヘッドホン(ATH-S700BT)のリチウムイオンポリマーバッテリーを年末年始に交換したので、メモをしておきます。
※詳細な写真がありませんが、書いてある情報は確かに僕が実際に行った内容です。
必要な道具
1.トルクスドライバーT5H
ヘッドホンのバッテリー部分を開けるのに必要。困ったことに、スピーカー部分のネジとは違う。多分バッテリーを簡単に開けられないようにしたのだと思う。
……必要と言いつつ僕はトルクスT5Hを持っていなかったので、根性とトルクスT5と精密マイナスドライバーで無理やりこじ開けました。無理やりこじ開けた後は普通のプラスドライバーでも開けられるようにネジを普通のものに交換しました。
2.プラスドライバー
これはどの家庭にもあると思う。
3.ハンダこてとハンダ
古いバッテリーのケーブルを基板から外すのと、新しいバッテリーのケーブルを基板に付けるために必要。
4.ニッパー
新しいバッテリーを取り付けるためにプラスチック部分を切り取るのに必要。プラスチックが良い感じに切れれば他の道具でもOK。
5.リチウムイオンポリマーバッテリー(400mAh)
スイッチサイエンスで取り扱っていた以下のもの。2020年3月12日現在では品切れなので、同じ仕様の物をどこかで見繕うしかない状態。うーむ。
一応、テキストでバッテリー仕様をメモしておきますね。サイズはこれ以外のものだと付かないかもしれない。あと、最大連続充電電流はこれより小さいと危険かもしれないので気を付けて下さい。
- 容量:400 mAh
- 標準出力電圧:3.7 V
- 最大連続出力電流:2 C(800 mA)
- 最大連続充電電流:1 C(400 mA)
- 通常出力電流:0.2 C(80 mA)
- 通常充電電流:0.2 C(80 mA)
- コネクタ:JST PH型 2ピンコネクタ
- 本体サイズ(ケーブル除く):37 mm × 25.5 mm × 5.2 mm
- ケーブル長:100 mm±3 mm
- 重さ(ケーブル、コネクタ含む):約13 g
バッテリーに関する細かい話
元々付いていたバッテリー 下
サイズ:401834……厚みが4.0ミリ、幅18ミリ、長さ34ミリ
容量:200mAh
新しく付けるバッテリー 上
サイズ:502535……厚み5.0ミリ、幅25ミリ、長さ35ミリ
容量:400mAh
危険かどうかの判断基準
ヘッドホンの仕様では、元々付いていたバッテリーの充電時間は3時間。すなわち、200mAhを3時間で充電するということ。これは、充電電流が0.33C(65mA)であることを意味する。
ヘッドホン基板に接続されたバッテリーはこの条件で充電されるため、この充電電流を見れば別のバッテリーを接続すると危険なのかどうかを判断できる。
さて、新しいバッテリーの最大連録充電電流は400mAとある。これをヘッドホンの充電電流と比べると、充電電流の方が低い。
すなわち、危険なレベルでの充電は行われないと判断できる。よって新しいバッテリーを付けることは可能となる。
交換の手順
- イヤーパッドを外す
- ネジを外す
- 開ける
- 基板にはんだ付けされたバッテリーのケーブルを外す
- 古いバッテリーをヘッドホンから剥がす。この時、バッテリーを傷つけると大変危険です
- 新しいバッテリーを取り付けるために邪魔なプラスチックの板をニッパーで切り取る
- 新しいバッテリーをヘッドホンに良い感じに貼る。位置が違うと蓋が閉まらなくなります。
- 新しいバッテリーのケーブルを基板にはんだ付けする。ちなみに僕は基板のランドを1つ潰してしまったので、気合で別の箇所にはんだ付けしました。
- 閉じる前にヘッドホンの動作確認を行う
- 組み立てる
- 終わり
注意点
- バッテリーにハンダこてを付けてはいけない 発火して死ねる
- バッテリーのケーブルは必要な場所にのみハンダ付けするのと、別の場所に接触しないようにする まぁ、バッテリーに保護回路が付いているのでショートさせても発火しないと思いますけど……
- 元々付いていたバッテリーより小さい容量のバッテリーを付けてはいけない。使っているうちに発火して死ねると思う
まとめ
- 元々6時間だった連続再生時間が多分12時間に増えたので充電回数が減って嬉しい
- 1000円程度でバッテリーが交換できて経済的
- ヘッドホンを買い換えずに済んだので環境にもやさしい