t-miyajima blog

直したり、作ったりが好きです。

自室のレースカーテンをDIYで障子戸に更新した話

おはこんばんちは、年末に体調を崩したt-miyajimaです。

気分がダメな時ってあるもんですよね。

体調が回復し、元気になってきたので去年のDIYを記事にします。

普通の窓枠をDIYして、障子戸を取り付けた話です。

 

最初に完成形の姿を。

目次

 

カーテンを障子にしようと思ったきっかけ

夏、暑いですよね。

冬、寒いですよね。

すると、冷暖房の効率を上げたくなりますよね。

断熱三重窓、憧れますよね。

でも、三重窓は高価だし重いですよね。二重窓でも同様ですよね。

 

なんか、世の中には打ち捨てられる建具がいっぱいあるらしいのです。

家を建て直すとか、古い家を壊すとかで。

そんな感じで、捨てられた障子の戸を引き取って、和紙を貼って部屋に取り付けたら、

あら不思議、二重窓の出来上がりではないだろうか??????

 

なんて素晴らしいことを思いついたんだろう!

「グフフ……」とほくそ笑む私。

この時は、想像もしなかった。

その作業の大変さなど……。

 

構想を練る

一応、作業に入る前に色々と調査をしました。

そして、こんな流れで作業を進めることにしました!

  1. 窓のサイズの半分より大きな障子戸を仕入れる
  2. 窓枠に鴨居はめる
  3. 窓枠に敷居を彫る
  4. 鴨居と敷居の間のサイズを測る
  5. 障子戸をそのサイズに高さを縮める
  6. はめる!!!!!!

なので、窓のサイズを測って、障子戸を手に入れるところからスタートしました。

幅はぴったり半分のサイズじゃなくても、まあいいかなと妥協。

鴨居は木材を買ってきて彫ってはめる!

敷居は窓枠そのものに溝をほる!

 

この時点で、案外大変そうだなあ、などと思う私。

 

障子の戸を仕入れる

早速、障子戸を仕入れてきました。

2枚で2000円でした。

家を取り壊すんだか、リフォームするんだか、分かりませんが、そんな感じの家からいただきました。

 

汚れていましたが、水洗いして紙を剥がすと、ちゃんと木の匂いがする。

乾燥中。

試しに縦桟を外してみる。

こういう建具は釘を使ってないので、分解したり組んだりできる。

分解したら汚れが見えた。

この板は足元の部分。

杉柾の板がふんだんに使われていた。

全体的に、まだまだ全然使える障子戸だと思う。

 

鴨居と敷居の測定と、サイズの決定

鴨居と敷居の知識ゼロで取り組み始めているので、

とりあえず別の部屋の障子戸のサイズを測ってみた。

敷居の溝の幅は大体20ミリっぽい。

それらの感覚は、12ミリっぽい。

うん、20ミリ、12ミリ、20ミリっぽい。

敷居の溝の深さは3ミリくらいかなぁ。

鴨居の方は、12ミリくらいの深さがありそう。

うん、12ミリだ。

幅は、敷居よりも広くて、22ミリくらいかなあ。

間隔は11ミリくらい。

 

実際に売られている鴨居を参考にする

この時点で、初めて市販の鴨居を参考にしてみる。

溝と間隔がそれぞれ、21ミリ、9ミリ、21ミリらしい。

鴨居と敷居の寸法決め

色々悩んだ末、

鴨居……20ミリ、13ミリ、20ミリ

敷居……21ミリ、12ミリ、21ミリ

と幅寸法を決めました。

ちなみに、溝を彫る深さは

鴨居……14ミリ

敷居……3ミリ

と深さ寸法を決めました。

 

障子戸の分解

本当は高さを決めてから分解して高さを詰める必要があるのですが、

この時は、先に分解を始めてしまいました。

兎にも角にも分解分解♪

穴のサイズをおもむろに測ってみる。

穴の幅が大体20ミリ。

縦桟の足の部分。

敷居と接する面が斜めに削れてしまっているのがわかる。

こちらは縦桟の鴨居部分。

当たり前ですが、こちらは全く削れていません。

穴の横幅は19ミリくらい。

途中の横棒がはまっているあなは、かなり小さい。幅は6ミリくらい。

この写真だと見えにくいですが、障子戸の下桟、つまり敷居と接している部分が斜めに削れていたので、

ノミを使って敷居の形と一致するように、綺麗に削ってあげました。

写真だとよく見えない! 真っ平じゃなくて、途中で段差になってますよ〜

お、この角度だとみやすい。

この段差がなだらかになっていたので、ピシッと段差をつけました。

なるべく直角になるように。

 

敷居に墨を付ける

垂直ってなんだろう。

もちろん、障子戸は斜めに取り付けるわけにはいきません。

地面に対して、垂直に取り付けたい。

でも、窓枠はどうやら垂直ではなかったらしい。

紐に重りをつけて垂らしてみた。

うん、窓枠は垂直じゃないね。

でもまあ、大体垂直だろう。

そう決めて、とりあえず、敷居を彫る位置を決めて、墨を付ける。

敷居を掘ってみる

とりあえず、ノミで敷居を掘り始めてみました。

部屋が窓枠の木材の削りかすで散らかります。

かなり彫りました。

写真だと一瞬に見えますが、これ、めちゃくちゃ時間かかってます。

特に、3ミリの深さで掘り続けるのが辛い。

しかも、木目が逆なので、端っこを掘るとノミが窓枠に食い込んでゆく。

端っこが彫れない。(のちにマルチツールという文明の利器でゴリ押ししつつ彫ります)

敷居が辛いので鴨居を彫る

敷居を彫るのが死ぬほど辛いことが判明しました。

なので、一旦、鴨居作りに現実逃避します。

 

材木屋さんに行って、鴨居を自分で作りたいので鴨居の木材を下さい、と言って、鴨居の木材を購入します。

鴨居の木材は、厚みが45ミリ、幅が120ミリもしくは105ミリが標準らしいです。

でも、僕のやろうとしている窓枠への取り付けでは105ミリでも広すぎなので、

幅は90ミリにしてもらいました。

 

で、なんかもう溝が掘ってありますね。

中古て安く手に入れた丸ノコに、中古の丸ノコとほぼ同じ価格の新品のガイドをセットし、

一定の位置で切れるようにした素晴らしい文明の利器を使っています。

ガイドは「シンワ測定(Shinwa Sokutei) 丸ノコガイド定規 Tスライド スリムシフト 2 15cm 併用目盛 73541」というものです。これがあると超便利。

 

鴨居の溝を彫る場所へ、丸鋸で溝を彫りまくりました。

これは何かというと、

あらかじめ溝を掘っておくと、ノミで彫るのがすごく楽になるのです。

溝を彫ったら、ノミで削っていきます。

縁取りできているから、ノミで削るのが超楽です。

あっという間に鴨居が出来上がりました。

本当に、敷居に比べたらあっという間です。

一応面取りも忘れずにね。(写真ではほぼわからん。)

幅を調整して、あっという間に窓枠にはまりました。

一応、鴨居は窓枠ぴったりの幅にして、斜めに押し込んでトンカチではめこみ、その上から斜めにビスで4箇所打ち付けました。ビスいらなかったカモですが、念の為。

障子戸の高さを縮める

鴨居がはまったので、障子戸の高さが計算できるようになりました。

※敷居が全部彫れてませんが、まあ3ミリ彫ることは確定しているので、これもあらかじめ計算に入れます。

 

計算すると、1715ミリにすればいいようです。

元々の高さが1760ミリくらいでしたので、45ミリ縮めればいいのですね。

 

障子戸を分解して、縦棒を45ミリ短く切り詰めます。

切り詰めたら、先っちょが上桟にはまるように、ほぞ加工をします。

全ての縦棒にこの加工をします。

そして、はめてみて、はまらなければ調整を行います。

縦棒がはまったら、縦桟も45ミリ短くして、鴨居に沿うように段差をつけて、

横桟がはまるように新たに穴を彫ります。

縦桟が取り付けられました。(この写真だとちょっとズレてるので、後で手直ししました)

この作業を地道に行います。

1枚完成しました。早速取り付けて、動くかを確認します。

ちゃんと動きました!

 

障子を貼る

障子戸の高さが縮められたら、和紙を貼ります。

ここまで手作業で進めてきたので、和紙は手漉きのものをチョイスしました。

うすーい! でも丈夫。

もちろんデンプンのりで貼ります。くれぐれも接着剤なんて使ってはいけない。

貼れました。

あとは敷居を完成させるだけだ……!

敷居を完成させる

辛い辛い敷居彫りの再開です。

再開するまで、1週間くらいサボってました。

だってこの作業、辛いんだもん。。。

もう根性で彫っていきます。

溝堀りの道具がないので、ノミで彫るしかないのだあああああああ!!!!!!

根性!

根性を出し尽くして、彫り終わりました。

最後に紙やすりで敷居の溝を滑らかにします。

深さ3ミリ、たった2本の溝を彫るだけで丸2日くらいかかっています。

いやあ、ちゃんと墨を付けておいて本当によかった。

墨がなかったらこんなに真っ直ぐに彫れてない……。

完成図(最初の写真)

ということで、白いレースカーテンのついていた場所に、障子戸が設置できました!!!!!!

歓喜!!!!!!

幅は最初に妥協しているので、戸はちょっと重なってますよ!

これをピッタリにしようとしたらもっと辛いよ!笑

 

障子戸をDIYで取り付けた感想

  • 電動工具は神
  • 電動工具は神
  • 次やるときは薄い木材を買ってきて敷居にしたい。直接窓枠を掘るのは辛い
  • 今回は偶然問題なかったけれど、木表と木裏を確認してから木材の加工をしたい
  • 障子戸をDIYで取り付けて本当によかった。超良い。
  • 人間、やろうと決意すればどうにかなるんだなあと感動した

以上です。

 

皆様もふと思い立って窓枠に障子戸を付けてみてはいかがでしょうか。

辛いことこの上ないけれど、取り付けできた時の感動と言ったら、素晴らしいものです。